アメリカのアラスカ州で見つかったサッカーボールの持ち主は、岩手県陸前高田市の高校2年生と分かりました。この高校生は、「被災して思い出の品が何も残っていないので、うれしい」と感激した様子でした。
ボールの持ち主は、岩手県立高田高校2年の村上岬さんです。
「まさか自分が持っていたボールが何千キロも離れたアラスカに届いているなんて思ってもいなかったので、びっくりしたのと、自分の物が何一つ見つかっていない状況なので、うれしい気持ちもいっぱいありました」(村上岬さん)
ボールは2005年3月、小学校3年生で転校した時に、担任の先生と友人13人が寄せ書きしてくれたもので、自分の部屋の壁に大切に飾っていたものでしたが、津波で自宅と共に流されました。
「ボールというより、家の物が何一つ見つかっていなかったので、何か見つからないかなという思いで探したんですが、何も見つからず、1年が過ぎました。『わざわざ見つけて下さってありがとうございました』と伝えたいです」(村上岬さん)
手元にボールがきたら、なでてあげたいという村上さん。アメリカでは、漂着したボールを返す準備をしているということです。(23日00:42)
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